一羽の鳥

『原本現代訳 葉隠(下)』山本常朝 松永義弘 訳 ニュートンプレス 古老の話では、戦場で敵を討ち取るのは、鷹が小鳥を取るのと同じである。千羽の鳥がいても、初めに目をつけた一羽の鳥でなければ、取らないものだ。また、毛づけの首というのは、あのなになに…

大した代償も支払わず、欲しいものはすべて手に入れた

『ルーズベルト秘録(上)』産経新聞「ルーズベルト秘録」取材班 一方、ルーズベルトは大いに満足していた。ヤルタに同行した大統領侍医長のロス・マッキンタイアは著書『ホワイトハウスの医師』の中で、長旅で体力を消耗させたルーズベルトが「大した代償も支…

テヘラン会議

『ポーランドの歴史を知るための55章』渡辺克義 編著 ロンドンの「亡命政府」 1939年9月第二次大戦が勃発すると、ドイツとソ連の攻撃をうけてポーランド政府はイギリスに亡命した。この時点から領土と国民のない政府だけの組織となった。 当時、孤立していた…

カルスキはホロコーストを目撃したのか

『物語 ポーランドの歴史』渡辺克義 コラム カルスキはホロコーストを目撃したのか 一九四二年十一月にイギリスに渡ったカルスキが西側高官にホロコーストなどの問題を伝えようとしたことは事実である。しかし、イギリスでは首相チャーチルに会うこともでき…

イェドヴァブネ事件――ポーランド史の中の加害の歴史

『ポーランドの歴史を知るための55章』渡辺克義 編著 イェドヴァブネ事件の概要 イェドヴァブネ事件とは、1941年7月にワルシャワの北東およそ130キロメートルに位置する小さな町、イェドヴァブネで起きたユダヤ人虐殺事件のことである。1939年の独ソによるポ…

第二次大戦直前のポーランド外交

『物語 ポーランドの歴史』渡辺克義 ポーランド外交の基本はフランスとの同盟関係の優先であったが、ドイツ・ソ連両大国との間に等距離を保つという姿勢に転じた。一九三二年、ソ連と不可侵条約を、三四年、ドイツ(三三年、ヒトラーが首相に就任)と不可侵条…

共産主義を問題にしなかった最大の原因

『『パル判決書』の真実』渡部昇一 共産主義を問題にしなかった最大の原因は、当時のアメリカがその脅威を理解できなかったことだろう。シナ大陸が共産党に制圧されるまで、そのあたりのことがわからなかったのはアメリカの鈍感なところである。だから、日本…

黄河決壊事件

『大東亜戦争は、アメリカが悪い』鈴木敏明 支那事変で起きた最大の悲劇は、南京虐殺事件ではありません、黄河決壊事件です。… 日本軍の武漢三鎮への進撃を恐れた蒋介石は、六月七日に黄河の河南省にある堤防を爆破、九日には鄭州にある堤防を爆破しました。…

南京陥落

『一気に読める「戦争」の昭和史』小川榮太郎 昭和十二年十二月十三日 【南京陥落】 捕虜・非戦闘員の虐殺……「南京虐殺事件」の罪名は絶対にお受けできません。宣伝や政策的意味をもって死刑を判決したり、抗戦八年の怨みを晴らさんがため、一方的裁判をした…

トラウトマンの和平工作

『一気に読める「戦争」の昭和史』小川榮太郎 昭和十二年十一月~ 【トラウトマン和平工作】 これは極秘だが、もし自分が日本側の条件を受諾したら、我が政府は世論の大波に押し流されてしまうだろう。革命が発生する―― 蔣介石(中国国民党統裁)(p60) 実際、…

通州事件

『通州事件 日本人はなぜ虐殺されたのか』藤岡信勝 三浦小太郎 編著 藤岡信勝 日本軍の爆撃機が通州保安隊を誤爆し、それに怒った兵士達が日本人に襲いかかったとする「誤爆説」は、右のような証拠によって反証されるだけでなく、さらに決定的なことがある。…

カサブランカ会談

第八話 カサブランカ会談http://www.t3.rim.or.jp/~miukun/pacific8.htm 1943年1月、モロッコのカサブランカで米英首脳を中心とする国際会議が開催されました。これは、既に勝利を確信した連合国が、戦後世界のアウトラインを引くために開催したもので…

陰謀論を信じていた(利用していた)アメリカ

『ルーズベルト秘録(下)』産経新聞「ルーズベルト秘録」取材班 一九四四年、米陸軍省が作った映画『バトル・オブ・チャイナ(日中戦争)』では「田中メモリアル」がさらにストレートに使われている。… こうした戦争中の宣伝映画はすべて陸軍省モラル(戦意高揚)…

漁夫の利を得る戦略

『ルーズベルト秘録(上)』産経新聞「ルーズベルト秘録」取材班 だが、カサブランカ会談の直前に米統合戦略委はマーシャルに次のような報告書を提出している。 「戦後欧州におけるソ連の脅威を阻止するため、ドイツの敗北をむしろ遅らせるべきだ。それによっ…

最も幅広き最も進歩的なる人

『維新の夢』渡辺京二 ちくま学芸文庫 福沢は明治十年戦争における西郷の政府に対する「抵抗の精神」を「間然すべきものなし」と賞揚し、内村は西郷のことを「日本人のうちにて最も幅広き最も進歩的なる人」と呼んだ。(p268)

大マスコミの女性役員比率は?

『WiLL 2021年4月号』 ならば問う 大マスコミの女性役員比率は? 白川司 共産党の暗躍 森発言がマスコミで取り上げられると、ツイッターでは「♯森喜朗氏は引退してください」というハッシュタグが拡散されました。 このハッシュタグを最初に投稿したのは、「…

地質学的変動

『カラマーゾフの兄弟(下)』ドストエフスキー 新潮文庫 「『大審問官』の話をすることは許さないぞ」羞恥に顔を真っ赤にして、イワンは叫んだ。 「じゃ、『地質学的変動』は? おぼえているだろう? あれこそまさに叙事詩ってもんだ!」 「黙れ、さもないと…

ラオス:世界で最も空爆された国

ラオス:世界で最も空爆された国https://globalnewsview.org/archives/6334 1964年から1973年の間、ベトナム戦争と並行し、ラオスはアメリカから空爆を受けた。空爆の回数は約58万回。驚くべきことに、時間に換算すると9年間、8分に1回の空爆が行われたこと…

最初の民主主義

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ イラク戦争が開始される前、復興人道支援室(ORHA)からペンタゴンあてに、保護すべき一六の重要施設のリストが送られていた。国立博物館はそのリストの二番目。にもかかわらず、博物館は略奪にあったばかりか、汚され…

ふさわしい名称

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ 国連外交という「うるわしき任務」(経済制裁と武器査察のことだが)を利用して、イラク政府が膝を屈し、イラクの人々が飢え、五〇万人のイラクの子どもたちが殺され、イラクの社会設備に大損害を与える事業をなしとげ…

爆弾

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ 過去一〇年間、米英軍は、イラクに何千発ものミサイルや爆弾を打ちこんでいる。イラクの畑や農園には、三〇〇トンの劣化ウラン弾が降り注いだという。爆弾の標的を定めるのに、同盟軍は水処理施設をねらって破壊、外…

暴力と戦争

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ 「テロと戦う国際同盟」とは、結局、世界のもっとも富裕な国々が徒党を組んでいるにすぎない。これらの国々だけで、世界のほとんどすべての兵器を製造し売っている。大量破壊兵器――生物化学兵器、核兵器――をいちばん…

荒廃

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ まるでわたしたちは麻酔にかかったように、世界中のテレビの前で「不朽の自由作戦」の展開を見つめている。世界の超大国が束になってアフガニスタンに襲いかかる、世界でもっとも貧しく荒廃して、戦争で引き裂かれた…

代理戦争

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ 一九七九年、ソヴィエトによるアフガニスタン侵攻後、CIAとパキスタンのISI(統合情報部)が、ヴェトナム戦争以来、CIAとしては最大の秘密作戦を開始した。その目的は、ソヴィエトに対するアフガン人の抵抗を援助し、…

われわれは平和を愛する国民だ

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ ブッシュ大統領は空爆開始を通告するさい、こうおっしゃいましたね、「われわれは平和を愛する国民だ」。アメリカお気に入りの特命大使、トニー・ブレアさん(ちなみに、この人にはイギリス連合王国の総理大臣という…

震災10年、誓い新た―発生時刻に黙とう

「記憶と教訓語り継ぐ」 震災10年、誓い新た―発生時刻に黙とうhttps://www.jiji.com/jc/article?k=2021031101059&g=soc 東日本大震災は11日、発生から10年が経過した。地震発生時刻の午後2時46分、目を閉じ手を合わせた遺族らは、亡き人への尽きせ…

共産主義は憎悪を基礎とした

『ルーズベルト秘録(上)』産経新聞「ルーズベルト秘録」取材班 ルーズベルトの進めたニューディールは結局のところ、共産主義と相いれないものだった。ニューディール研究で知られる歴史家、アーサー・シュレシンジャーは二つの政治運動の違いについて『変革…

見抜けなかった共産主義の危険性

『ルーズベルト秘録(上)』産経新聞「ルーズベルト秘録」取材班 ブラウダー(米共産党書記長)は四一年、偽パスポート所持で四年の判決を受けてアトランタ刑務所に収監され、米共産党はその釈放運動を繰り広げた。そのうち真珠湾攻撃で開戦となり、アダムズは文…

「2050年CO2排出ゼロ」は無意味な目標である

「2050年CO2排出ゼロ」は無意味な目標である 池田信夫https://agora-web.jp/archives/2049489.html 国家予算の半分を使って気温を0.01℃下げるのか では日本がCO2排出ゼロにすると、どんな効果があるのだろうか。杉山大志氏の計算では、それによって地球の平…

ビジネス上の動機

米大統領選、不正は実際に行われたのか…脆弱なセキュリティとトランプ排除を狙う人物https://biz-journal.jp/2020/11/post_191360_2.html 深田萌絵 ITビジネスアナリスト ソロスには、なんとしてでもパリ協定から脱退したトランプ大統領を落選させ、ジョー・…