2014-09-23から1日間の記事一覧

アンベドカル

『アジアの聖と賤』沖浦和光 野間宏 野間 ヒンズー体制によって全インドを統一するという考え方が、昔から根強くある。ネールなんかも、「ヒンズーイズムによって全インドを統一して、大英帝国と戦う」というガンジー思想に従ったんだと思う。 沖浦 ガンジー…

殺生戒

『アジアの聖と賤』沖浦和光 野間宏 沖浦 インドのすぐれた古代史家であるコーサンビーは、インドの土俗系の神であったクリシュナをバラモンたちがアーリア系の神として取り込もうとした過程で、このクリシュナ伝説が出てきたと説明しています。つまり、アー…

素朴な信仰

『アジアの聖と賤』沖浦和光 野間宏 野間 日常の風景でも、タクシーやバスに乗ると、運転手の窓のところにかならずヒンズーの神の像が祭ってある。たいていは民衆に人気のあるシヴァ神のようですね。それが掛けてあれば事故が起こらないという。でもトラック…

貧困による差別

『問い直す「部落」観』小松克己 民俗学者・柳田國男は、貧困をそれほど気にしなかった時代から、貧困そのものを恥とする意識を助長していく近代の世相を、次のようにとらえ表現しています(「明治大正昭和世相編」『柳田國男全集26』筑摩文庫参照)。 貧にた…

庶民の力量

『「日本」をめぐって』網野善彦 小熊 実際に、網野さんが「新しい歴史教科書をつくる会」についてのインタビューにお答えになられているものを読みますと、西尾幹二さんなどのほうが「自虐史観」だと述べておられます(『リアル国家論』)教育史料出版会)。彼…

読むたびに新しい発見

『歴史と出会う』網野善彦 ――古典を読むときに、現代と違う時代に生まれたものだということをかなり意識しておられますか。網野 いいえ、そうではないですね。つまり、何をもって「古典」というかたいへんむずかしいことかもしれませんが、私は現在の関心で…