2019-07-14から1日間の記事一覧

真理一点ばり

『白痴(下)』ドストエフスキー 新潮文庫 「あたくしはあなたと冗談なんか言いたくありませんわ、レフ・ニコラエヴィチ。イポリートにはあたくしが自分で会うことにしますから、前もってその旨知らせておいてください。ところで、あなたのやり方は、どうもと…

戦争法原理

『人間不平等起源論 付「戦争法原理」』ジャン=ジャック・ルソー 講談社学術文庫 戦争法原理 法や道徳について書かれた本を開き、学識のある人たちや法学者たちの言葉に耳をかたむけてみる。人の注目を引くそうした議論を知れば知るほど、自然の悲惨さを嘆…

民衆の権利との対立

『国家の神話』エルンスト・カッシーラー 講談社学術文庫 十七世紀の政治哲学のもつ合理的性格は、その基本原理を分析する代わりに、その一般的方法を観察すれば、さらに明瞭になる。社会秩序の原理問題に関しては、絶対主義の体系――ボダンやホッブズの体系―…

インディオに対する征服戦争

『第二のデモクラテス 戦争の正当原因についての対話』セプールベダ 岩波文庫 インディオに対する征服戦争は正当である――。ラス・カサス最大の論敵が披瀝する、征服戦争是認論の精髄。布教への途を掃ききよめ、〈文明〉を持ちこむための戦争は正当であるとす…

ホッブズ リヴァイアサンの哲学者

『ホッブズ リヴァイアサンの哲学者』田中浩 ホッブズは史上初の「市民革命」であるイギリスのピューリタン革命期(一六四〇―六〇年)に、人間にとっての最高の価値(最高善)は「生命の安全」(自己保存)にあり、これを確保するためには「平和」が最優先されるべ…

リヴァイアサン――宗教について