2020-10-28から1日間の記事一覧

政治的リベラリズムの限界

『岩波講座 憲法1 立憲主義の哲学的問題地平』井上達夫 編 共和主義ルネッサンスは立憲主義の死か再生か 駒村圭吾 周知のとおり、初期ロールズによって切り開かれたリベラリズムは、正(right)と善(good)の区別に基づく価値世界の構造化と調停不能な善の諸構…

コミュニタリアニズム(共同体主義)の限界

マイケル・サンデルhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB#cite_note-2 ドイツでは、いわゆるフランクフルト学派(アメリカ亡命を果たしたユダヤ人学者・ドイツ国内ユダヤ人サ…

大きなアイデアの不在

『サンデルの政治哲学』小林正弥 サンデルが言うには、共和党候補のボブ・ドールが、減税という道徳的に無価値なただ一つの大きなアイデアを提起したのに対し、クリントンには大きなビジョンがなかった。具体的な良い政策は列挙されていたけれども、いずれも…

二つの選択肢

『公共哲学』マイケル・サンデル アメリカの政治は、この二つの選択肢のあいだを行ったり来たりした。歴史家のアーサー・シュレージンガー・ジュニアによれば、アメリカの政治は行動主義から平穏へ、そしてまた行動主義へと周期的に動くという。(p61)

緊張と矛盾

『新自由主義』デヴィッド・ハーヴェイ 新自由主義国家に関する一般理論の内部でも、いくつかあいまいな論点や対立点が存在している。第一に、独占権力をどのように解釈するかという問題がある。競争はしばしば独占ないし寡占をもたらす。というのも、より強…