2021-06-14から1日間の記事一覧

宗教問題

『トルストイかドストエフスキーか』ジョージ・スタイナー 十九世紀の西欧小説とロシア小説とのあいだに画然とした相違が生じたのはこのような宗教問題が原因となっていたからである。バルザック、ディケンズ、フローベールの文学が宗教的でなかったのに反し…

雰囲気の希薄さの代償

『トルストイかドストエフスキーか』ジョージ・スタイナー ところで、アメリカ社会の雰囲気の「希薄」さにたいする「立派な代償」となるものがあったことをジェイムズは認めていた。胸襟を開いて自然の姿と直接触れあうということ、作者が広い範囲にわたって…

アメリカには偉大な文学がない

『トルストイかドストエフスキーか』ジョージ・スタイナー もっとも、ヴァージニア・ウルフは「ロシアの作家以外の作家について書くことは時間の浪費」であろうかと言っているけれども。トルストイとドストエフスキーの作品を考察するにさきだって、小説につ…

悪魔を信じる

『ファンタジーランド(上)』カート・アンダーセン アメリカ人は、ほかの先進国に暮らす10億~20億の人々よりもはるかに強く、超自然現象や奇跡、この世における悪魔の存在を信じている。最近天国に行ったとか、天国から戻ってきたという話や、数千年前に生命…