親米保守派

ゴーマニズム宣言13「砂塵に舞う大義小林よしのり

あの時、ポチはこう吠えた。

西尾幹二(評論家・電気通信大学名誉教授)
北朝鮮を決して信用しないアメリカの理性をむしろ頼みとしつつ、東北アジアからテロ国家を一掃し……という未来の方向に、自国の国家戦略をしっかり打ち樹てて立ち向かっていただきたい」(平成14年9月21日付『産経新聞』)

             ↓スリカエ

「米国の北朝鮮政策が根本の所に戸惑い、誤算があり、日米安保背信の匂いが漂いだした」
「そもそも北朝鮮の核脅威をここまで引き出したのは、イラクと並べて北朝鮮を脅迫した米国の責任ではないか」(平成15年2月4日付『産経新聞』)

小林よしのり解説
アメリカを国家戦略として「頼み」とせよとまで言った舌の根も乾かないうちに、
アメリカのせいで危機が高まったなんて非難している。しかし、批判しても無駄だ。
なにしろこの人は、こんなことを公言する人なのだから。
「論理と行動は多少とも離れていたほうがいい。つまりある程度
思想的にいい加減に生きたほうがいい」(平成14年5月1日発売『正論』6月号)

 

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中西輝政京都大学教授)
「今やアメリカは、はっきり『北朝鮮をつぶす』という戦略に移行し始めているのです」
「アメリカが、対テロのモラルから『テロ国家北朝鮮』の存在を許さない……という、国としての大きな決断をしていることを、日本人は十分に理解しておく必要があります」(平成14年10月2日発売『諸君!』11月号)

あの時、わしはこう吠えた。

小林よしのり
「アメリカがイラク攻撃するにあたって、問題となるのは極東アジアの安定である。……今、北朝鮮が崩壊しても暴発しても困る。アメリカもイラクと二正面作戦はとれない。そもそも北朝鮮に戦費をつぎこむのはアメリカの国益には今や意味がない」(平成14年9月25日発売『SAPIO』10月9日号)

小林よしのり解説
現在、アメリカは大量破壊兵器の開発を明言する北朝鮮に対し、金正日体制を
保証する「文書化」提案まで持ち出す状況である。さて、どっちの発言が正確だったか?
なお、中西の発言が小泉首相の訪朝の結果を見た上でのものであるのに対し、
わしの発言は小泉訪朝の8日も前に描いた漫画のものである。

 

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中西輝政京都大学教授)

「いずれアメリカが『対イラク戦争』に踏み切りそれが一段落したあと、北朝鮮にホコ先が向かいます」
「この(イラク)問題でアメリカの戦略に歩調を合わせるのは、道義的・法的に正しいだけではなく、いつ何時、高まるかもしれない北の脅威にさらされる日本の国益にも大きなプラスになるのです」(平成14年10月2日発売『諸君!』11月号)

イラクがやはり大量破壊兵器を開発しているという事実を明白にした上で、国連安保理イラクへの武力行使を容認する決議を新たに行うのを、アメリカは探っているのでしょう」
イラク軍は米軍の攻撃が始まった瞬間に瓦解する可能性が高い。内心では『次の政権の誰に仕えるか』を算段してばかりいるので、筋金入りのイラク兵などはほとんどいませ(笑)」
「何よりも、フセイン政権を倒せば、金正日は一気に軟化する」(平成15年2月2日発売『諸君!』3月号)

「彼(小林よしのり)もまた戦争は長期化するとの間違った予測に引っ掛かって『バグダッドを包囲するだけで勝てるという見通しは甘い。凄惨な市街戦が始まるに違いない』『もはやイラク国民は結集し、祖国防衛戦争となってきた』と、朝日の田岡俊次さんたちと同様の過ちを繰り返しています」(平成15年5月2日発売『諸君!』6月号)

小林よしのり解説
本当に予測を外し続けたのは、誰?

 

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古森義久産経新聞編集特別委員)
「一部の予測に反して敏速で円滑だった軍事作戦の成果は、こんごの米国主導による独裁政権排除後のイラクの新たな国づくり、中東全体の地政を揺るがす野心的な民主化の試み、無力を立証した国連や歩調の乱れた米欧同盟の再評価と再構築など、世界の秩序を根本から変えかねない新しい歴史の幕を開けたといえよう」
「この作戦の目覚しい成果は軍事面で見る限り歴史的な大成功といえよう」
「『米英両国の単独主義』非難もうつろにひびく。米英連合軍がイラク武装解除と政権変更をみごとに達成したとなれば、国連や仏独の立場はなおさら弱い立場となる」
「日本にとってもイラク戦争のこうした軍事的帰結とイラク住民の爆発的歓迎は改めて米国の軍事行動を支持したことの実利、道義の両面での適切さを証するだろう」
「日本の反米勢力にとっては、フセイン政権のあっけない崩壊とイラク市民の喜びは痛烈きわまる反省の糧であろう」(平成15年4月11日付『産経新聞』)

小林よしのり解説
バグダッド陥落2日後の記事です。勝ち誇っています。
有頂天です。でも、これが頂点でした。

 

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岡崎久彦(元駐タイ大使)
「世界史的な『アメリカ帝国』ができようとしているのだ」
ローマ帝国ブリタニアゲルマニアなど辺境にローマ市民を兵隊として送り出していた時代こそ、人類が最も幸せだったといわれる『パックス・ロマーナ』の時代。そして、『パックス・アメリカーナ』が実現したら、米国は世界の中で問題を起こす国があると、米市民の命を犠牲にしてもそれを押さえ込むだろう」(平成14年9月14日付『産経新聞』)

中西輝政京都大学教授)
「アメリカは、自らのもっている大きな力を自覚し、それを単独でも用いるべき使命がある、と考えるようになった。つまりアメリカは、世界平和確立のためにやるべきことは断固として単独でもやるという意識を逆に高めていったのです。また今のアメリカには十分その力があります。この『新生アメリカ』の変化とその歴史的意義を日本人はもっと的確に掴むべきです」(平成14年10月2日発売『諸君!』11月号)

小林よしのり解説
北朝鮮を「地上の楽園」と絶賛した知識人を、笑えない……。

 

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福田和也(文芸評論家・慶応大学教授)
「『怪物』としてのアメリカと出会った時、われわれはこれまで重ねてきた議論がすべて無効になったことを認識せざるをえない」
「ゆえに、私たちに今できることは、恐怖と暴力の余韻、あるいは予感のなかで、立ちすくんでいることでしかない」
「アメリカの『闇』に思いをはせることも、さほど難しいことではない。しかし、最も重要なのは、この病をわれわれが治すことはさしあたって出来ないということだ。帝国の周辺に住む諸国民は、毎年のように繰り返される暴力に怯え続けることしかできない」
「属領の臣民たるわれわれは、帝国から敵視されていないというさしあたっての幸運をことほぎ、その幸運が長続きするように祈ることしかできない」(平成15年5月2日発売『諸君!』6月号)

小林よしのり解説
「私は無力だ。アメリカが怖い!!」……
たったそれだけのことを、こんなに偉そうに
力説する人も珍しい。いつまでも怯えていろ。

 

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中西輝政京都大学教授)
【戦前】
「(アメリカは、北朝鮮イラクなどの)大量破壊につながる長距離核ミサイルや生物兵器などの開発を行う独裁国家の存在は、平和な国際秩序を破壊するから絶対に許さないという方針を確立した」
「あくまでも『国家テロ』を、昔も今も遂行している国の存在を許容しないという大方針をアメリカが確立した」(平成14年10月2日発売『諸君!』11月号)

             ↓スリカエ

【戦後】
「二十一世紀においては、『文明の敵』『自由と民主主義の圧殺者』を打倒する『正義のための戦争』を正面から肯定する新しい国際法体系が再び求められているわけです」(平成15年5月2日発売『諸君!』6月号)

小林よしのり解説
これは、恥知らずなのか、
それとも自分の発言も覚えられないような頭脳なのか……?

 

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■石井英夫(『産経新聞』コラム「産経抄」筆者
【戦前】
イラク大量破壊兵器を隠していることは確かである」(平成14年9月26日付)
「叱る文化の衰退は日本ばかりではなく世界的現象ではないか。大量破壊兵器を隠し持ったり、他国民を拉致したりする無法国家に対しても、話し合いばかりが尊重され、ガツンと厳しくたしなめることができない。『叱り』の復権の要望は地球的問題なのである」(平成15年3月19日付)
大量破壊兵器の廃棄をめざす戦争であることに変わりはない。その実態から目をそらさず、真正面から見すえなければならないだろう」(平成15年3月21日付)

             ↓スリカエ

【戦後】
「先制攻撃をしたのはアメリカだが、ではその単独攻撃主義の戦争責任だけが責められるのか。サダム・フセイン政権のクルド人虐殺やテロ支援や独裁や専制に問題はないのか。戦争責任をいうなら戦争を起こさせた側にもあるというべきだろう」(平成15年12月8日付、以上いずれも『産経新聞』)

小林よしのり解説
誰か、この人を叱ってくれ。

 

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田久保忠衛杏林大学教授)
【戦前】
「米国の目的は、あくまでも大量破壊兵器を作り、所有し、それをテロリストに流す恐れのあるサダム・フセイン政権の打倒あるいは武装解除である」(平成15年2月3日付『産経新聞』)

             ↓スリカエ

【戦後】
大量破壊兵器が見つからない点だけをとって、鬼の首をとったような言い方をするのはおかしい」(平成15年11月20日発行『反米論を撃つ』)
大量破壊兵器が出てくるか出てこないかは一時話題になりましたが、もし出てきたらそれまでの話ですから、それはそんなに大きな問題ではない」(平成15年12月2日発売『諸君!』1月号)

             ↓居直り

フセイン拘束後】
「いまだに、『米英によるイラク攻撃の大義はなかった』と大声でテレビでわめいているジャーナリストは今後いかなる論評をするのか。大量破壊兵器が見つからないと騒ぎ立て、サダム・フセインの巨悪に一切触れようとしない専門家が画面や紙面に登場したが、この人たちはどのような発言をするのか」(平成15年12月16日付『産経新聞』)

小林よしのり解説
「勝ち馬に乗りさえすれば、どうだっていい!!」
という品性の下劣さが、
もはや表現ににじみ出始めている。

 

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森本敏拓殖大学教授)
【戦前】
「米・英はイラク大量破壊兵器問題とテロという深刻な問題に如何に、取り組むかという観点から政策決定をした」(平成15年3月27日付『産経新聞』)

             ↓スリカエ

フセイン拘束後】
「戦争の大義大量破壊兵器と言い切るのはどうか。国際法上の根拠と、米国がイラク戦争を始めた理由を混同してはならない。米国の真意は、フセイン政権を排除して戦略的に重要な拠点をイラクにつくり、今後の中東・湾岸政策をダイナミックに進めようという、中長期的な戦略にある」(平成15年12月16日付『読売新聞』)

小林よしのり解説
「米国の真意は」から後にも注目してほしい。
これは「米国の真意は侵略である」と言っているのに等しい。
この人は「イラク戦争大義は侵略だ」と言いたいのか?
支離滅裂である!親米が過ぎると、日本語も満足に使えなくなるらしい。

 

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田久保忠衛杏林大学教授)
ライシャワーが言っているように、『原爆がなければ日本の軍部が抗戦を続けて、米軍は数十万の死傷者を出したであろうし、日本側も戦死者以外に 数百万の非戦闘員が餓死し、日本という国は事実上破壊されていたであろう』 この認識には僕も同感できるところがある」(平成15年11月20日発行『反米論を撃つ』)

小林よしのり解説
史上空前の大虐殺・人体実験・国家犯罪であった原爆投下。それを正当化する
アメリカ人。そして、そんなアメリカ人に尻尾を振り、「事実上、原爆を落とされたために
日本は救われた」 などという許しがたい詭弁に「同感」する「保守」!!
売国奴とは、こういう者をいう。

 

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田久保忠衛杏林大学教授)
「ドイツのブラーグメリン法相は、ブッシュ米大統領イラクと『対決』しているやり方はヒトラーと同じで、国民の関心を外に向けようとしている、と発言してしまった。民主的ルールに基づいて大接戦の末にホワイトハウス入りしたブッシュ大統領と独裁者のヒトラー総統を比べる見当外れは指摘するまでもないが、イラクサダム・フセイン大統領という『中東のヒトラー』は全く眼中にない」(平成14年11月15日付『産経新聞』)

小林よしのり解説
ヒトラーは民主的ルールに基づいて選ばれた」という、
基礎中の基礎知識も知らない人物が、大学教授やってて、
「自由と民主主義のための戦い」を叫び続けているとは……!

 

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産経新聞
【戦前】
「米国が描くイラク攻撃は、支配地域に君臨する残忍な独裁者から武器を取り上げ、周辺国家への侵略や国際テロリストへの武器横流しを阻止することにある。相手が独裁者であっても、国連決議に従って武装解除していれば、とっくに解決していたはずである」

             ↓スリカエ

フセイン拘束後】
イラク国民の多くは独裁者が復活するかもしれないとの恐怖から解放され、戦後復興に専念できる環境が整った」
フセイン元大統領がいくら大量破壊兵器保有を否定し、クルド人殺戮を自己弁護したとしても、見苦しい独裁者の命ごいとして白日の下にさらされるはずである」(平成15年12月16日付)

小林よしのり解説
もう忘れてるんだろうねぇ。かつては
「独裁が問題なのではない、あくまでも大量破壊兵器だ」
って言ってたことなんか……。

 

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小泉純一郎内閣総理大臣
【戦前】
大量破壊兵器の脅威は人ごとではない。これが独裁者の手にわたったら大きな危険に直面する」(平成15年3月20日、米英のイラク攻撃支持を表明する記者会見)

             ↓スリカエ

【戦後】
大量破壊兵器は未だに見つからず、イラク戦争大義が崩れたという指摘に対して)
「私は開戦の時の米英を支持した決断は今も正しいと思っている。過去にフセイン政権が自国民に大量破壊兵器を使ったことは多くの事実が証明している」
「今、フセイン政権が続いていたらどれほど世界に脅威を与えていたか、イラク国民が専制と圧制にどれだけ苦しんでいたか。今ようやくイラクが希望を持って自分たちの力で復興に立ち上がろうとしている」(平成15年12月9日、イラク派遣基本計画決定後の記者会見)

小林よしのり解説
日本人は、左翼から親米保守から総理大臣まで、
論点スリカエが大好きな卑怯者だらけ!

 

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あの時、わしはこう吠えた。

小林よしのり
「わしはアメリカがサウジから出て行って、パレスチナ問題を全世界で解決しないとテロはなくならないと思っている」(平成13年10月10日発売『SAPIO』10月24日号)
「アラブが次々に民主国家になったら、反米政府が続出して、アメリカの中東政策は破綻してしまうだろう。アメリカの『対テロ戦争』の口実だった『民主主義を守るため』なんてのは、元々ウソっぱちである」(平成14年4月24日発売『SAPIO』5月8日号)

「核ミサイルなんか、イラクにあるという証拠もなく、持つかもしれないという可能性だけで、攻撃される理由もわからない。しょせん核査察などアメリカの侵略の口実としか思えない」
「アメリカはイラクに駐留を続け、大きなリスクを抱え込まざるを得ない。米軍の戦力がこの地に縛りつけられるのは1年、2年じゃ、済まない」
「なにしろ今後、テロは却って増えていく!アメリカがそうしたのだ。いずれアメリカはこの『反米テロ』の量産体制に疲弊して、国内からも反省が始まるだろう」(平成14年10月23日発売『SAPIO』11月13日号)

「実際、『テロは日常』の世界が来るのだ」
「日本もテロの標的として、自ら名のりを上げたのだ」(平成15年3月26日発売『SAPIO』4月9日号)
イラク戦争はまだまだ続く。サダム・フセイン政権が倒れても終わらない」(平成15年4月9日発売『SAPIO』4月23日号)

小林よしのり解説
誰が正確な発言をしていたのか、
誰が無責任な発言をして国を誤らせたのか。
すべては歴史が実証するだろう。