「イラン文化財標的」発言が波紋 ユネスコ、トランプ氏に警告

「イラン文化財標的」発言が波紋 ユネスコ、トランプ氏に警告
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020010700682&g=int

 【ワシントン時事】米軍によるイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害に反発するイランに対し、トランプ米大統領がイランの文化財を軍事攻撃の標的とする可能性を示唆し、波紋を広げている。遺跡や歴史的建造物など文化遺産を狙った攻撃は国際法に違反するだけに、米政権高官は釈明に追われている。
 トランプ氏は4日、イランが司令官殺害への報復として米国の国民や資産を攻撃した場合、「イランおよびイラン文化にとって極めて重要なもの」を含む52カ所を標的に反撃すると、ツイッターに投稿した。イランには国連教育科学文化機関(ユネスコ世界遺産の古代遺跡ペルセポリスなど、数多くの文化遺産がある。
 ユネスコは6日の声明で「武力紛争時の文化財保護を定めた条約や、世界遺産保護に関する条約に、米イラン両国は署名している」と指摘。文化財への攻撃が条約違反に当たると警告した。
 ポンペオ国務長官は5日、米FOXニュースに「大統領は文化財を狙うと言ったわけではない。発言をちゃんと読んでほしい」と釈明した。ところがその直後、トランプ氏は記者団に「イランが自国民を拷問し、米国人を爆弾で吹き飛ばしても許されるのに、われわれが文化財に触れるのは許されないのか」と強弁した。