二つの原理

『岩波講座 政治哲学3 近代の変容』

 社会民主主義  山本卓

 しかしここで強調したいのは、社会主義と民主主義を原理とした上で、そのふたつが共通性とともに互いに相対的な独立性をもつと考え、両者を非教条主義の見地から(再)統合しようとする「社会民主主義」が二〇世紀への転換期に現れたという点である。そのことは「社会民主主義」の内部に修正主義の系統が生まれたということとならんで、「社会民主主義」がそれぞれ独自の広がりをもつ社会主義と民主主義に対して、より開かれた回路を得たことを意味する。(p224)