爆弾

『帝国を壊すために』アルンダティ・ロイ

 過去一〇年間、米英軍は、イラクに何千発ものミサイルや爆弾を打ちこんでいる。イラクの畑や農園には、三〇〇トンの劣化ウラン弾が降り注いだという。爆弾の標的を定めるのに、同盟軍は水処理施設をねらって破壊、外国の援助がなければ修復できないという事実を知っての行いです。イラク南部では、子どもたちのあいだの癌発生率が四倍にも増えた。戦争のあと、経済制裁が続いたこの一〇年間、イラク市民は食糧、医薬品、病院設備、救急車、飲料水といった基本的な必需品を手に入れることができていない。(p120)