リンドバーグによる告発

『いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」』日下公人 祥伝社黄金文庫

 大西洋単独無着陸飛行で有名になったチャールズ・リンドバーグは、陸軍航空隊のアドバイザーとしてガダルカナル方面の戦場に行き、ロッキードP-38という双胴の双発戦闘機による長距離偵察飛行を献案した。
 そのときに見聞したことを、彼は戦後、本に著し、その中ではアメリカ軍やオーストラリア軍による残虐行為を赤裸々に記している。
 リンドバーグの記述によると、アメリカ軍は、投降しようとしている日本兵や捕虜にした兵士を射殺することに、まったくためらいがない。捕虜として捕えるとその場に並ばせて、英語の話せる者だけ尋問のために連行し、あとは射殺したということだ。
 二〇〇〇人ほどの捕虜のうち、本部に引きたてられたのはわずか一〇〇人か二〇〇人だったというくだりもある。暗黙裏ながら「捕虜をできるだけ取らない」ことを当然としていたのだ。捕虜を減らすために、移送中の輸送機から突き落としたという事例も出てくる。(p52)