冤罪が多かったBC級戦犯

アメリカに問う大東亜戦争の責任』長谷川熙

 第四章で見るように、A級戦争犯罪人裁判(東京裁判)には深刻な暗黒面があったが、BC級の場合も、元捕虜が裁判官になったり、弁護人が欠けていたり、通訳が拙劣だったり、さらに証言、証拠がでたらめだったり、証人への反対尋問も許されなかったり、そもそも冤罪である場合が少なくなかったり、およそ裁判の体をなしていなかった例が数多くあったことは疑えない。以前からこれについての文献も少なくなく、研究も数を増している。(p119)