米体操のバイルス氏ら、議会で性的虐待めぐり証言

米体操のバイルス氏ら、議会で性的虐待めぐり証言 「システムを非難する」
https://www.bbc.com/japanese/58581356

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米体操界のエリート選手で、今夏の東京オリンピックに出場したシモーン・バイルス氏ら女性4人が15日、代表チームの元医師から受けた虐待について、議会上院で証言した。

上院司法委員会の公聴会では、バイルス氏の元チームメートのアリー・レイズマン氏とマケイラ・マロニー氏、米国体操協会に最初に被害を報告した体操選手マギー・ニコルズ氏も、証言した。

連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官も出席した。

上院司法委員会は、米体操代表チームの元医師ラリー・ナッサー受刑者をめぐるFBIの捜査の欠陥について調査している。同受刑者は、少女たちに対する性的虐待の罪で有罪判決を受け、刑務所で実質的な終身刑に服している。

「システム全体を非難する」

女性4人はこの日の上院司法委員会で、自分たちが受けてきた虐待と、関係機関などの対応のまずさによって、「被害を受け、現在も受け続けている」と訴えた。

オリンピックで金メダルを4個獲得し、世界で最も有名なスポーツ選手の1人でもあるバイルス氏は、「私はラリー・ナッサーを非難する。彼の虐待を可能にし実行したシステム全体も非難する」と述べた。

「子どもを食い物にする人に、加害行為を許せば、その影響はすぐ、深刻なかたちで現れる」

バイルス氏はまた、事件に関わったFBI捜査官らを連邦政府が訴追するよう求めた。

「小さな女の子をどれくらい大事に思っているのか?」

2012~2016年に米五輪体操チームのキャプテンを務めたレイズマン氏は、最初の虐待被害を届け出たのは6年以上前なのに、「いまだに最も基本的な返事と説明を求めて闘っている」として、嫌悪感をあらわにした。

「ここ数年間で、虐待を生き延びた人の癒やしが、虐待の扱われ方に影響されることが痛いほど明らかになった」

レイズマン氏はまた、FBIの捜査について、「当てずっぽうのようだった」と批判。深刻な問題点を改善しなければ、さらに多くの女性たちが「悪夢」に見舞われることになると警告した。

2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得したマロニー氏は、FBIに聴取された経験について、「沈黙と、私のトラウマに対する無視」に満ちていたと述べた。

「FBIはでっち上げをし、私が言ったことについてうそをつき、連続小児虐待者を守ることを選んだ」

「FBI捜査官が届け出を受けても、引き出しに埋没させてしまうのなら、虐待を届け出る意味はどこにあるというのか」