国共内戦でのおかしな動き

ウクライナ紛争 歴史は繰り返す』馬渕睦夫

 第二次世界大戦終了後、蔣介石軍と毛沢東軍との間で国共内戦が始まりました。解せないのはアメリカの動きでした。アメリカのキーパーソンは、ジョージ・マーシャル将軍でした。マーシャル将軍は蔣介石の軍事顧問として自ら中国に赴き、満洲でほぼ勝利を収めつつあった蔣介石に対し、なんと停戦を命じるのです。数ヵ月にわたる停戦期間に毛沢東軍は体勢を立て直し、最終的に蔣介石軍を破ります。
 当時のアメリカ大統領はハリー・トルーマンでしたが、トルーマン大統領は蔣介石を嫌っていたというのです。蔣介石と仲良くするものは大統領の怒りを買うことになることを、GHQマッカーサー最高司令官が述懐していますが(『マッカーサー回想記』朝日新聞)、これも考えればおかしなことです。トルーマンルーズベルト大統領の死去によって副大統領から昇格しましたが、国際情勢にそれほど通じていたとは考えられません。そんなトルーマンが中国問題で明確な姿勢をとっていることは、側近の言う通りに動いていたからとしか思えません。
 いずれにせよ、「アメリカの対中国政策はルーズベルトの時代から一貫していた」と考えられます。つまり、中国を共産化することでした。ルーズベルト大統領のキングメーカーたちの野望はついに実現したのです。1949年10月1日、中華人民共和国が建国しました。(p160)